今日開けたワインが変な味がするんです。ブショネみたいなんですが、お料理に使うしかないでしょうか?
お料理がブショネ味になるからやめたほうがいいよ〜。
交換できない場合もあるので、ラップで改善できるか試してみて!
ワインがカビ臭い・・・それ、「ブショネ」かも?
ブショネとはワインにカビのような臭いがついてしまったもののこと。
楽しみにしていたワインがブショネだったら本当に残念ですよね。
ブショネだったらどうしたらいいのでしょうか?お店で交換してもらえるのでしょうか?
その辺りを詳しく解説します!
ブショネのワインとは?
ブショネって一体何?
「Bouchonneブショネ」はフランス語で「コルク臭」のある、という意味。英語だと「コルキー」になります。英語で言われると由来がよくわかりますね。
その名前の通りコルクのようなカビ臭い成分が発生している状態です。
(昔は100%コルクのせいと思われていましたが、最近ではコルクを使わないワインから発生していることも。醸造設備などの殺菌剤などが変質したのでは、と諸説あるようです。)
カビ臭さがごく軽いものならそんなに気にせず飲めるのですが、程度がひどくなるとワインの香りがほとんどせず、後味がすごく悪いです。まずくて吐き出してしまうかも。(飲んでも害はありません)
ブショネのワインの見分け方
しかし、ブショネかな?と感じたワインのほとんどは、本当はブショネではなく
「ブショネっぽい香りがするだけ」ということも多いようですよ。
あるワインショップでは「ブショネだ」というクレームが来たワインの80%以上はブショネではなかった、という話もあります。
ブショネとはワインがカビ臭い状態。まずは空気に触れさせよう
「っぽい香りがするだけ」の場合は、時間をおけばカビ臭さはなくなります。
開けてしばらく置くか、空き瓶に移し替えたりするなどして空気に触れさせてみましょう。
カビ臭さが改善することもあります。諦める前にぜひ試してみてください!
ちょっと味が変だな、と思ったら、諦める前に空気に触れさせて、カビ臭さがなくなるか試して見てくださいね。
ブショネはどうかの判断は難しい!時間をおいてダメなら相談しよう
とはいえ、微妙なブショネは慣れるまでプロでも判断が難しい場合もあります。
すこし時間をおいてみて、改善しないようならワインをそのまま密閉して保存し、購入したお店に相談してみましょう。
ブショネのワインは交換してもらえないの?
でも、カビ臭いだなんて不良品でしょ?お店で交換してもらえるよね?
お店によっては難しい場合もあるんだよね。
レストランなら交換してもらえる場合が多い
ブショネのワインは、レストランならほぼ交換してもらえるでしょう。
変だなと思ったらソムリエさんに気軽に声をかけてくださいね。
「っぽい香りがするだけ」ならワインをデキャンタージュ(移し替えて空気に触れさせること)などをして美味しく飲めるようにしてくれますし、もし本当にブショネならすぐに代わりのワインを持ってきてくれます。
余談ですが、そのワインがブショネかどうか微妙だったとしても、お店側はお客様に気持ちよく食事を楽しんでいただくために新しいワインを出してくれることも多いですよ。
お店側としては、もしそのワインがブショネじゃなかったなら、他のお客様にグラスで販売することもできますから、あまり問題ないのです。
それに、ブショネって珍しいのでレストランの新しいスタッフにブショネの味を教えることができるので別の意味で貴重だったりします。
でも、ワインショップの場合は話は違ってきます。
ワインショップでは交換してもらえない?
ワインショップの場合、お店によって対応は異なるようです。
ワインが残っていればチェックした上で交換・返金対応してくれるお店もありますが、あくまでワインは「食品」という扱いになるため開けた後の返品・交換はできないというお店もありました。
お店での交換が難しい理由の一つに、悪質なクレーマー対策があります。
ひどい場合、高いワインを買って「ブショネだった」と言って中身を入れ替えて、交換しろ!と言ってくるケースもあるんだとか・・・信じられませんね(汗
中身が入れ替わったワイン持って来られてもわかりませんよね。
レストランのように開けたその場で一緒に確認できないので、対応が難しいんです。
(よく考えてみたら「中に何が入っているかわからない」から、持って来られたワインをテイスティングするのも怖いですよね・・)
このような理由で返品交換できないするお店もある一方、「お客様サービス」の一環として負担してくれるお店もたくさんあります。ほんとお店によって全然違います。
お店のホームページを見てみたり、気軽に店員さんに聞いてみてくださいね。
しかし、交換してくれるとしても開けたワインをお店に持っていくのは結構めんどくさいですよね。
こぼれそうだし、そのまま捨てちゃう方も多いのではないでしょうか?
そんな場合はぜひこの方法をお試しください。
サランラップでブショネ対策!?本当に改善できる?
ブショネのカビ臭さは「TCA」という物質が原因なんだそうですが、その「TCA」というはなんと「ラップ」で除去できるというんです。
私も初め聞いた時は「うそだろ・・・」と半信半疑(いや、1信9疑くらいw)でしたが、この度ラッキー(?)なことにブショネワインにあたったので、試したところ本当に飲めるようになったんです!!
もしブショネに当たったら是非試してみてください!
以下に注意事項をご説明します。
ブショネに「サランラップ」は効かない!
ブショネにラップを試してみたけど効果がなかった、という口コミを見つけました。
その人はどうやら「サランラップ」(商品名)で試したようです。
サランラップの成分は「ポリ塩化ビニリデン」
ラップ的には伸縮して使いやすい良い素材なのですが、ブショネに効果的なのは「ポリ塩化ビニリデン」ではなく「ポリプロピレン」だったのです。
ポリプロピレン製のラップじゃないとダメだったんですねー。
うちのラップはサランラップだったので、ポリプロピレン製のポリ袋を用意しましたよ。
ブショネに効くのは「ポリプロピレン」だった
空きワインボトルにポリ袋を詰め込んで、その中にブショネのワインを注ぎました。
10分ほどして、グラスに注いでみると・・・
すると・・・・
あれ、美味しい????
さっき感じた臭み、後味の苦味がなくなってる!!
ほんとだったんだ!!(驚!!
「ポリプロピレン」ならポリ袋でもOK!
「サランラップは効かない」という記事をみると、ガセネタだったんだなと思ってしまいましたが、
効くのは「ラップ」ではなく「ポリプロピレン」だったんですね。
ポリ袋さえあればもうブショネも怖くないかも!?
この方法は、松原アンディさん(カリフォルニアワインジャーナリストさん)の記事を参考にさせていただきました♪
http://californiawine.jp/blog/item/430
まとめ
・ブショネはワインがカビ臭い状態のこと。お料理に使うより空気に触れさせて
・ブショネは交換してもらえることも。どうしてもダメなら相談しよう。
・捨てるくらいなら「ポリプロピレン製」のラップ・袋に浸してみよう!
TIPS:ボトルにポリ袋を入れたら出しにくいですが、
水を満たせば割り箸などで出せますよ♪