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【初心者向けワイン基礎知識】コーナー!
ワインは、勉強よりも楽しむことを大事にしてほしいのですが、でもやっぱり「これを知っておくだけでもっとワインがよくわかる!」という知識・コツがあります。
この「初心者向けワイン基礎知識」編ではそんなポイントをわかりやすくお届けしていきますね。
・白ワインのブドウ品種が覚えられるようになる!
・白ワインの品種の特徴・違いが味がわかる!
・白ワインの味がわかるようになる!
今回は白ワインの「ブドウ品種ごとの味わいの特徴」をご紹介します。
赤ワインのブドウのことを知りたい方はこちらへどうぞ。
↓ ↓ ↓
ワイン用ブドウの品種はものすごく多くて、2019年に発売された専門誌では1,368種が紹介されています。
もちろんそんなに覚える必要はないので安心してくださいね(笑)
この記事では、コンビニ・スーパーでよく売られている代表的な品種5つに絞りました。
人気ランキングにしてご紹介します!
白ワイン用の人気ブドウ品種5種 ランキング一覧
- シャルドネ
- ソーヴィニョン・ブラン
- リースリング
- 甲州
- トレッビアーノ
お気に入りのブドウ品種はありましたか?
※ 人気とは・・・「ブドウの栽培面積の広さ」を基準にしています。
・・・が、データでは白ブドウの上位はシャルドネとソーヴィニョンブランだけでした。
そのため、日本の店頭でよく見かける手頃なワインのブドウ品種を加えてご紹介します。
白ワイン用のブドウ品種の特徴
白ワイン用のブドウ品種は、全部緑色のブドウ?・・・かと思いきや、薄紫色や黒ブドウも使われることがあります。果皮を付け込まないで、ジュースだけ使えば色がつかないんですよね。
でも、白ブドウだけど果皮をつけこんで旨味成分や苦味成分を抽出させたり、香ばしい木樽で熟成させたり、白ワインもいろいろな醸造・熟成方法でさまざまな味のワインがありますよ。
同じブドウ品種でも、場所や作り方で全然香りや味が違ってくるので、白ワインこそ「どこで作られているか」がポイントになってくるともいえます。
ブドウ100%なのにいろいろな香りがするのはなぜ?
白ワインはフレッシュでフルーティなぶどう本来の味わいと、発酵でできるミネラルの味が基本なります。そして熟成や樽由来の風味がプラスされていく感じです。
アルコール発酵で出る乳酸の香りが、白ワインだと杏仁豆腐やヨーグルトと表現されます。
木樽で熟成させるとバニラやココナッツの風味がつきます。お菓子みたいですね^^
さらにそれらが凝縮、変化していくのでさまざまな香りが出てきますよ。赤ワインよりすっきりしているので、それらの変化がわかりやすいともいえます。
以下にご紹介する香り、味の特徴を参考にして味わってみてくださいね。
白ワインのブドウ品種人気ランキング ベスト5
シャルドネ
一番人気は「シャルドネ」 栽培面積は21万haです。
シャルドネはフランス・ブルゴーニュが原産ですがどこで栽培しても育ちやすい強い品種のため、世界中で広く栽培されています。
フルーティでミネラル感もあり、収穫量も多くいいところだらけなんですが、実はあまり個性がないんです。よくいえば「無垢」で、その土地や作り方の個性が強く出ます。
なので、一言で「シャルドネ」と言っても本当にいろいろな味があるんですよね。
カジュアルワインから高級ワインまで、すっきりしたシャルドネもあれば、正反対のアロマティックで香ばしいシャルドネもあるので、いろいろ飲み比べて楽しんでくださいね♪
特徴:
グレープフルーツ、レモンなどのフレッシュな果実から、リンゴ、黄桃を経てマンゴー、パパイヤまでさまざま。木樽で熟成させたものは、ナッツ、トーストなどの香りが出る。
主な産地:
ヨーロッパ:フランス・ブルゴーニュ、イタリア、スペインなど
ニューワールド:カリフォルニア、オーストラリア、チリなど
など、・・・っていうかワイン生産国ほぼ全てと言っていいくらいかも。
シャルドネのワイン例はこちら
https://1coin-wine.com/cepage/white/chardonnay/
ソーヴィニョン・ブラン
2番人気は「ソーヴィニョン・ブラン」 26,6万haです。
ソーヴィニョンブランのぶどうは小粒で果皮が厚く、アロマティックなワインができるのが特徴です。
成熟が遅いため青っぽい味が残りやすく、ソーヴィニョンブランはハーブの香りがするワインが多いですね。
手頃なワインにはフレッシュなタイプが多いですが、ボルドーではセミヨンとブレンドされて重厚なワインも作られていますよ。こちらも土地や生産者の個性の現れやすいブドウなんですよ。
よく笑い話に出てくるワインの香りの「猫のおしっこ」は、この品種のことです。
愛猫家としてはわからなくもないです(笑)
特徴:
ライムや青りんごのフレッシュな香りから、成熟してくると洋梨、パパイヤなどの濃厚な香りに変化します。手頃なワインではフレッシュさと爽やかなハーブ香がポイントです。
お料理と合わせやすいワインなので見かけたら気軽に試してみてくださいね。
主な産地:
ヨーロッパ:フランス・ボルドー、ロワール地方、イタリア、スペイン
ニューワールド:ニュージーランド、オーストリア、カリフォルニアなど
ソーヴィニョンブランのワイン例はこちら
https://1coin-wine.com/cepage/white/sauvignon_blanc/
世界の栽培面積ランキングに入っていたのは以上のシャルドネとソーヴィニョンブランの2種のみでした。
これ以降のワインは、日本の市場でよく見かける人気の品種をピックアップしました!
リースリング
まずご紹介したいのが「リースリング」ドイツの代表的な品種です。
爽やかな甘口で飲みやすいドイツの「シュワルツ・カッツ(黒猫という意味)」という有名な黒猫ワインもこのリースリングが使われています。
甘口から辛口まで作られますが、手頃なものでは飲み口のよい爽やかな軽い甘口が多いですよ。
女性人気の飲みやすいワインです。
特徴:
ブドウは小ぶりですが果皮が厚め。寒さに強く、酸味豊かなワインができあがります。
青リンゴ、白い花の香り、石灰のようなミネラル感が特徴です。
主な産地:
ヨーロッパ:ドイツ、フランス・アルザス地方、イタリア
ニューワールド:オーストラリア、カナダ、アメリカなど
甲州
つづいてご紹介したいのが、我らが日本の「甲州」です!
世界的に見ると生産量は多くないですが、近年の日本ワインの品質向上、人気を受けてコンビニ、スーパーでも見かけるようになりました。
ワイン用というよりそのまま食べるブドウの印象が強いかもしれませんね。
2010年にフランスのワイン研究所(OIV)にワイン用ブドウとして登録されたばかりです。
香りは控えめで色も淡く、酸味もおだやかな軽めのワインができますが、甲州も作り手によって繊細なワインから樽の効いたパンチの強いものまでさまざまです。
特徴:
ちょっと灰色がかったピンクの果皮が特徴で、中粒・皮が厚めです。
皮由来の独特な苦味があるのが特徴。
リンゴやグレープフルーツの香りがほんの少ししますが、香りだちはごく控えめ。
程よい酸とほろ苦さの心地よい淡麗辛口ワインが多いです。
中には樽をしっかり効かせた、香ばしいキャラメルの風味がするものなどもあります。
主な産地:日本・山梨がメイン。他長野、北海道、埼玉など日本中で栽培されています。
ヨーロッパ:ドイツ・ラインガウで唯一栽培例あり
ニューワールド:なし
甲州のワイン例はこちら
https://1coin-wine.com/cepage/white/koshu/
トレッビアーノ
最後は、トレッビアーノ イタリアの品種です。
実はソーヴィニョンブランの次に栽培面積が大きいブドウ品種なのですが、ブランデーにも使われるためワイン用のみだとどれくらいかわからないのでランク外となりました。
ですが、カジュアルなイタリアの白ワインにはだいたいこれが使われているのでデイリーワインでお世話になるブドウ品種です。
特徴:
グリーンがかった明るい色合いで軽めのワインが多いです。ハーブやグリーンオリーブ、爽やかな柑橘の香りがあります。
主な産地:
ヨーロッパ:スペイン、南フランス、イタリア
ニューワールド:アルゼンチン、カリフォルニア
トレッビアーノのワイン例はこちら
https://1coin-wine.com/cepage/white/trebbiano/
好みのブドウ品種の特徴がわからない方へ
いきなり言われてもわからんよ、とお困りのあなたへ
ワイン用ブドウ品種の名前と特徴を覚えるコツ
耳慣れない単語を暗記しようとすると嫌になってしまうので、まずは品種は覚えなくていいので、ワインの価格帯と生産国で気軽に選んでみてください。
そして飲んでみて「美味しいな、また飲みたいな」と思えるワインが見つかったら、その時初めてそのワインのブドウ品種をチェックしてみてください。
好きなものを味わいながらの方が、圧倒的に記憶に残りやすいですよ。
楽しみながら知識を増やしていってくださいね。
ワインの味わいの特徴・違いがよくわかるようになるコツ
ワインのテイスティング用語ってわけがわからないですよね。
「草原を走り回る、濡れた犬の香りが・・・」とか言われると、意味不明すぎて笑ってしまうかも(笑)
カシスとか、クローブとかも「そんな匂い知らない」と思うかもしれません。
テイスティング用語は、私たち日本人には馴染みがないものが多いんですよね。
そんなものを無理に覚える必要はないですよ。
この記事では、それぞれのブドウを表現する代表的な言葉をまとめています。
飲むときに先に読んでから「カシスの香りがするの?木の香りがする?」と、探しながら飲んでみてください。
「そういうものだ」と思って飲んでみると、本当にその味がする・・・かも?
ピンポイントに意識できるので、味が本当にわかりやすくなるので面白いですよ!
要は慣れです。味がわからないと心配することはありません。
人間の味覚能力に個人差はそこまでないからです。
「俺は舌バカだから料理用ワインで十分。」と言っていたうちの主人でも、私と一緒にワインを飲むうちに「このワインはヨーグルトみたいな香りがするね」言うようになってきたくらいですから(笑)
※ヨーグルト・・・発酵に由来する乳酸の香りのこと
いろいろな味との出会いを楽しんでね!
参考資料
OIV(フランスのぶどう・ワイン研究機関)の資料「Distribution of the world’s grapevine varieties」
http://www.oiv.int/public/medias/5888/en-distribution-of-the-worlds-grapevine-varieties.pdf