2020年11月現在、見学や試飲を休止しているワイナリーがとても多いです。
ワイナリーにお出かけの際はあらかじめ確認した方が良いですね。
人数や回数を制限しながらも、試飲やツアーを開催しているワイナリーさんもたくさんあります。
特におすすめしたいのがこの「シャトーメルシャン勝沼プレミアムツアー」
ワイン醸造や営業のキャリアを積んだスタッフさんが案内してくださるので、ワインへの思い入れや裏話がたくさん聞けました!アツいです!
動画や資料ももりだくさん。さすが最大手メーカー!と感心してしまいます。
シャトーメルシャン、そして山梨ワインのことをよく知り、楽しむことことができるので、ぜひ日程を合わせて参加してみてくださいね。
概要、参加方法など以下にまとめました!
シャトーメルシャン勝沼ワイナリーツアーとは
シャトーメルシャン勝沼ワイナリーのワイナリーツアーは以下の3種類です。
・勝沼スタンダードツアー 60分 1,000円
シャトー・メルシャン 地下セラー見学
祝村ヴィンヤード見学
ワインテイスティング3種
ワインギャラリーの見学
・勝沼プレミアムツアー 90分 3,000円
シャトー・メルシャン 地下セラー見学
祝村ヴィンヤード見学
シャトー・メルシャン醸造設備見学
ワインテイスティング6種
ワインギャラリーの見学
・フードペアリングツアー 120分 5,000円
シャトー・メルシャン醸造設備見学
シャトー・メルシャン 地下セラー見学
ワインテイスティング3種
(ビストロミルプランタン特製 ペアリングBOX付き)
※2020年11・12月現在、スタンダードツアーはお休みしており、平日(※1)は13:00〜14:30に勝沼プレミアムツアー、土日祝の11:00〜13:00にフードペアリングツアーを行なっているようです。
状況により都度変更になる可能性があるのでご注意ください。
※1 火曜日定休ほか、不定休あり。
詳しくは営業カレンダーをご確認ください。
https://club.chateaumercian.com/article/fun/event-and-news/815/
私は勝沼プレミアムツアーに参加してきましたので、内容を詳しくご紹介しますね。
勝沼プレミアムツアーレポート
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-visitor.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
ビジターセンターで受付していただきます。
ビジターセンターには、シャトーメルシャンが受賞した数々の盾が展示されています。かっこいい。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-prize.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
今回ご案内くださったのはメルシャン勝沼ワイナリー(現シャトー・メルシャン) 元工場長の上野 昇さんでした。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-slide5.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
まずシャトーメルシャンについての紹介動画を見てから地下セラーへ向かいました。
シャトー・メルシャン 地下セラー見学
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-barrel.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
地下のセラーを見学。木樽がたくさん。
整備されたとてもきれいななセラーです。この中に600樽ほどもあるんだとか。
木樽は1つ10〜12万円で、少しずつ値上がりしてきているそうです。
「オルトゥスルーム」というオサレな応接スペースが併設されていました。
オルトゥスとはラテン語で「起源」という意味。
シャトーメルシャンのワインにも「城の平 オルトゥス」という名前のワインがあります。
シャトー・メルシャン醸造設備見学
続いて、別棟の大樽貯蔵庫へ。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-barrel-L-2.jpg?resize=338%2C450&ssl=1)
画像奥の扉と比較すると、その大きさが伝わりますでしょうか。
普通のサイズは225リットルですが、特大サイズは3300リットル。ほんの少しだけ樽香をつけたいときに使うんだそうですよ。超大樽は受注生産で1つ300万円くらいするんだとか。
ステンレスタンクも大きさもいろいろ。
温度調整などいろいろな装置をつけたので1,000万円するものもあるとか・・・。
値段がよく分からなくなってきました(笑)
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-stainless.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
樽や設備のお話をされている上野さんがなんだかとても誇らしげで、親しみを感じてしまいました^^
ワインテイスティング
さて、待望のワインテイスティングです。試飲は6種。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-taisting.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
現在は使い捨てのプラカップを使用しています。
口当たりや香りだちが全然違うので・・・と残念そうな上野さん。
「でもこれ結構高いんですよ(笑)」とおっしゃるので2ついただいて帰りました(笑)
テイスティング用ワインの資料をiPadで閲覧できます。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/ch-mercian-slide1.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
うん、ペーパーレス。いいですね。
だいたい撮影したので、こちらからどうぞ。
(グリドグリの表紙だけ撮影忘れました・・・)
テイスティング中、ワインについても興味深いお話を伺えました!
・・ただ、テイスティングとお話に夢中で、全部メモすることはできなかったので、一部だけでもご紹介しますね。
岩出甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ2019
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/cuvee-ueno2019.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
「きいろ香」とは甲州の持つ和柑橘の香りのこと。
昔は甲州に香りはないと考えられていたのですが、メルシャンが分析し、香りを引き出す方法を研究したんだそうです。
濾過すると香りが薄れるので、時間をおいて自然に沈殿させたり、少し緑が残るくらいで収穫したり・・などなど・
日本のワインづくりは、世界の最先端技術を学ぶことから、「日本のブドウでどのように良いワインを作って行くか?」にこの15年で大きく変化しているとおっしゃっていたのが興味深かったです。
また、キュベ・ウエノという名前の通り、こちらの畑はガイドの上野さんがオーナー!
オーナーから直接お話が伺えるなんて貴重でした!
笛吹甲州グリ・ド・グリ2019
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/grisdegris2019.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
甲州は白ワインですが、ぶどうの皮はほんのりピンク。
最近の分析によると、甲州は白ぶどうと黒ぶどう、両方の遺伝子を持っていることがわかったそうです。
その皮に含まれる渋さ・成分をどう美味しさにつなげて行くか?を考え作られたのがこの「グリ・ド・グリ」。赤ワインと同じように、皮と一緒に発酵させているんだそうです。
さらに、熱を加えてより皮の成分を抽出させたロットも加えるなど、さまざまな工夫がされています。
北信シャルドネ アンウッデッド2017
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/hokushin-ch-uw2017.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
北信シャルドネ キュベ・アキオ2017
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/hokushin-ch-akio2017.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
穂坂マスカット・ベーリーA2015
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/hosaka-MBA2015.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
鴨居寺メルロー2017
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/kamoidera-Me2017.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
鴨居寺メルローはまだ3年なので、若いとおっしゃっていました。
山梨のメルローは、桔梗ヶ原は酸味が高いですが、こちらの鴨居寺は酸が低く滑らかとのことです。
その後シラーに植え替えたため、鴨居寺メルローは2018が最後になるそうです。
鴨居寺メルローを見かけたらぜひお試しください!
さらに、リストにはありませんが、ちょうど新酒の時期だったので、ヌーヴォーもテイスティングさせていただきましたよ^^
おまけ
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/CMnobeau.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
祝村ヴィンヤード見学
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/iwaimura-vinyard.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
続いて、実際の畑、祝村ヴィンヤードを見学しました。
ワイン用ぶどうの木は、垣根づくりか株づくりで、このような棚づくりは珍しいそうです。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/iwaimura-vinyard2.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
日当たりを考え、南北に線を張るそうです。
日本は雨が多いので、垣根を高く作ったり、日照時間も短いので葉を多くするなど日本ならではの工夫についてもお話が伺えました。
岩井村ヴィンヤードの手前には、大きな立派な樫の木が植えられています。
この樫の木がワイン用の樽になるとしたら、50年、100年後でしょうか?
そんなふうに受け継いでいく伝統、すばらしいですね。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/iwaimura-ork.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
ワインギャラリー見学
ワインギャラリーというのは、ワインショップのこと。
ここでしか買えないワインやワイングッズがたくさんです。
![](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/iwaimura2019.jpg?resize=450%2C338&ssl=1)
勝沼プレミアムツアー参加者には特典あり!
プレミアムコースに参加するとギャラリーで使える500円分のクーポンがもらえます!
ぜひ、ここでしか買えないワインを買って帰りたいですね!
シャトーメルシャンの勝沼プレミアムツアーの申し込み方は?
勝沼プレミアムツアーは、ホームページの予約カレンダー、または電話で予約できます。
予約カレンダーは一ヶ月先まで少しずつ公開されていきます。
各回6名までなので、人気の日はすぐに埋まります。
開催日を確認して早めに予約しておきましょう。
https://club.chateaumercian.com/winery/schedule/
オンラインでは予約のみで、当日ビジターセンターでのお支払いになります。(カード利用可能)
※「フードペアリングツアー」は、予約は電話のみなのでご注意ください。
https://club.chateaumercian.com/article/fun/event-and-news/815/
定員もたった4名なのでこちらもお早めに・・。
私は次回はぜひフードペアリングツアーに参加したいなと思っています。
セットのペアリングBOXは、ワインファンに大人気の「ビストロミルプランタン」のものなんですよ。
ビストロミルプランタンとは、銀座のフレンチの名店「レカン」でシェフソムリエを務めた五味?美さんが、独立し地元の山梨にオープンしたフレンチビストロ。
銀座の名ソムリエさんがメルシャンワインのために用意したお食事で、ペアリングが体験できるなんて魅力的ですよね^^
シャトーメルシャンの勝沼プレミアムツアーレポまとめ
上野産は移動中も、気さくにいろいろなお話を聞かせてくださいましたよ。
勝沼プレミアムツアーの魅力は、なんと言っても長年ワインづくりの第一線で活躍されていた方から直接お話が伺えることですね。
今回ご担当いただいた上野さんはじめ、ワイン醸造や営業のキャリアを積んだ5名の方が案内してくれますよ。メルシャンおもてなしガイド、略してMOGなんですって^^
https://club.chateaumercian.com/winery/schedule/
(こちらのページの真ん中あたりにMOGのご紹介があります。)
さて次回はどの方にお会いできるでしょうか^^
上野さんのインタビューはこちらから
https://www.chateaumercian.com/aboutus/makers/003/
![キジトラ](https://i0.wp.com/1coin-wine.com/wp-content/uploads/2020/04/profimg-e1587192954600.png?w=1000&ssl=1)
上野さん、ありがとうございました!