Rue de Vin(リュードヴァン)ロジカルで誠実なワイン作りに感動!東御ワイナリーツアー 2023年3月

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リュードヴァンの標識
リュードヴァンの標識

長野県東御市ワイナリーツアーレポ第2弾は「Rue de Vin(リュードヴァン)」さんです!

Rue de Vin(リュードヴァン)について

湯楽里館ワイン&ビアミュージアムのリュードヴァンのパネル
湯楽里館ワイン&ビアミュージアムのパネル

ワイナリーの多いこのエリアで2番目にできたのがこのリュードヴァンです。りんごを栽培していた段々畑を開拓し、どのブドウがこの土地に合っているかテストするため、さまざまな区画にさまざまなブドウを植えてワインを作っています。

リュードヴァンの葡萄畑

ブドウ畑マップをいただきました。いろんな品種がたくさん植えられていますね!

リュードヴァン葡萄畑マップ
クリックで拡大しますよ

リュードヴァンの畑はワイナリーからすぐそばです。画像の、段々畑になっているあたりです。

リュードヴァンのワイナリーから見える段々畑
ワイナリーから見える段々畑

このあたりはもともとりんごの耕作放棄地で、荒れた雑木林だったそう。

畑が細分化されているので作業効率は良くないそうですが、効率を上げる工夫をして、今では1人で2haは管理できるようになっているんだとか。

例えば、ブドウのつるをワイヤーに結束する「誘引」という作業も、通常は器具を使ってつるをワイヤーに固定するのですがその作業は廃止。ブドウ本来の巻き付く性質を活かし、ベストなタイミングでワイヤーを操作することで、圧倒的に早く作業が完了できることを実証したんだそう。

他にも、ブドウが実をつける高さを20cm上げることで、立って効率的に集荷作業できるように改善。このことで作業の効率化だけでなく風通しが良くなることも実証されたんだとか。

どうしてもヨーロッパなどの銘醸地のやり方を模倣しがちだが、本当にそのやり方が日本のこの土地に合うのか?常識・先入観にとらわれず必ず調査、実証しているそうです。お話がすごくロジカルでめっちゃ面白かった!豊富な知識と情報をもって、目の前の土地・ブドウ・ワインに向き合い声を真摯に聞いている、そんな印象を持ちました。かっこいいなぁ……!

リュードヴァンの醸造施設

醸造施設やセラーも見学させていただきました!
ちょうどシードルの一次発酵が終わり、デゴルジュマン(澱抜き)に入るところだったようです。

リュードヴァンのシードルのピュピートル
シードルも瓶内二次発酵!
リュードヴァンのルミュアージュの機械
動瓶は機械でまとめて
樽熟中のワインたち
リュードヴァンのセラーのバックヴィンテージ
貴重なバックヴィンテージ

シーリング(封蝋)も1つづつ手作業です。

スパークリングワインのアルミのプリーツ
スパークリングのプリーツを絞る機械
ボトルのシーリング機器
ひとつひとつ封蝋も
セラー内
樽で眠るワインたち
希少なバックヴィンテージ

東御という土地のテロワール

リュードヴァン代表の小山さん
リュードヴァン代表の小山さん

代表の小山さんに畑をご案内いただきながら、詳しくじっくりご説明いただきました。
学問としてのブドウ栽培の知見をお話しくださり、本当に面白かった!

雨は、日本の中では比較的少ないが

「東御市は乾燥していて、雨が少なくブドウ栽培に良い」と言われていますが、降水量は年間900〜1,000mmと、日本の中では「比較的」少ないのは事実だけど、ブドウ栽培には全然多くて、しかもブドウが芽を出し実をつけ始める春から秋に雨が降るため、正直なところブドウ栽培には向いているとは言い難いんだそうです。(※世界の名醸地と比べると)

南向き斜面で乾燥した風が吹いている

でも、この土地は、南向きの斜面であるだけでなく盆地の底に千曲川(ちくまがわ)が流れています。川からリュードヴァンの畑まで約3.5km。標高が300mも上がる急傾斜。そのため気温差が常にあり、上昇気流が発生するおかげで常に乾燥した空気が上がってくるため、雨が降っても乾きやすいのが魅力の一つだそう。

南東に迫り出し、日照がとても良い

さらにリュードヴァンの畑は特に、南東に迫り出しているんだそう。遮るものがなく、ものすごく見晴らしが良かったです。

リュードヴァンの畑にあるテラス
リュードヴァンの畑のテラス

畑から見下ろすと、周りは見渡す限り空。遠くの山から陽が登り、遠くの山に陽が落ちるため日照がとても良いんだとか。区画ごとに西日が長く当たるなど、畑ごとに違いも出ているそうですよ。

粘土質=メルローではない

「粘土質にはメルローがいい」といわれますが、それはサンテミリオンで素晴らしいワインが作られているからそう思われているんだそう。粘土質というのは粒子が小さい土のこと。粒子の表面積が大きいため電気的に養分を多く蓄えられるので、粘土質はメルロー以外でも力強いワインが作れるそうです。そのため世界の銘醸地は粘土質が多いんだとか。なるほど……知らなかったです。

しかし、東御の全てが粘土質なのではなく、右岸・左岸・区画ごとに異なります。リュードヴァンの畑だけでも地質がさまざまなので、リュードヴァンも17年目になりますが、まだ土地の傾向は見えていないとおっしゃっていました。年によって違いができる上、さらに熟成したらどうなるか?バックビンテージで色々見えてくることもあるそうです。

リュードヴァンのメルローは?

とはいっても長野のメルローが美味しいのは事実。塩尻のメルローは土っぽく、東御のメルローは果実実がありフルーティなんだそうですよ。リュードヴァンのメルローはストロベリーの香りがするそうです。先日もレストランでシェフがお肉のワイン煮込みに生のいちごを添えでマリアージュさせたとか……美味しそうすぎる!

このほかにも、面白いお話を1時間くらいじっくり聞かせていただきました……。

オフレコもあるので、ここに書けないこともありますが(笑)また飲みながらお話ししましょうね♪東御にお越しの際はぜひ予約して伺ってみてください!

ワインテイスティング!

そしてお待ちかねのワインテイスティングです!
ワイナリー併設のカフェレストランではテイスティング・食事ができます!

Sauvignon Blanc 2022

リュードヴァン ソーヴィニョンブラン2022

綺麗なレモンのような酸味、爽やかなハーブの香り、さらにチオール香もクリーンで爽やか!
すごくソーヴィニョン・ブランらしいのに、クセは一切なくほんとさわやかなワインでした!

市場価格はこんな感じでした。

店名ワイン価格送料合計
リュードヴァン公式¥4,950¥740¥5,690
まるじゅう(楽天)¥4,290¥990¥5,280
Amazon¥4,950¥700¥5,650
2023年3月現在

Gewurztraminer 2022 375ml

リュードヴァン ゲヴュルツトラミネール2022
リュードヴァン ゲヴュルツトラミネール2022 backabel
樽熟中のワインたち
貴重なバックヴィンテージ

優しく華やかなバラの香り。バラと言ってもきつくなく、本当に優しくソフトな香り。若干ミルキーなニュアンスあり、心地よい苦味が残りました。美味しいー!

市場価格はこちら。

店名ワイン価格送料合計
リュードヴァン公式¥3,000¥740¥3,740
まるじゅう(楽天)¥3,000¥990¥3,990
はせがわ酒店¥3,080¥900¥4,060
2023年3月現在

Cidre Epice 330m

リュードヴァン シードルエピス
リュードヴァン シードルエピス
樽熟中のワインたち
貴重なバックヴィンテージ

3つ目はシードル!新商品だそうです。「エピス」とはフランス語でスパイスの意味。ホップやフルーツで香り付けをしたそうです。これすっごく美味しい!爽やかでフローラルなのに、心地よい苦味。ビールとワインとシードルのいいとこ取りをしたような飲みものです!ケース買いして常備したい!

市場価格はこちら。

店名価格送料合計
リュードヴァン公式¥880¥740¥1,620
まるじゅう(楽天)¥880¥990¥1,870
地酒の信濃屋¥880¥1,150¥2,030
2023年3月現在

リュードヴァンのワインはどこで買える?

ワインの一覧表もいただきました。リュードヴァンのワインはこんなにたくさん。18種類(+4種シードル・洋梨)がありますが、すでにそのほとんどが売り切れています。

クリックで大きくなります。

今回テイスティングできたソーヴィニョンブラン、ゲヴュルツトラミネール、シードルエピスが公式オンラインショップで購入可能です。(2023年3月現在)

・リュードヴァン 公式オンラインショップ
https://ruedevin.jp/redshop

「市場にはまだ少しあるかも?」とのことで、調べてみたら在庫があるショップもありました!気になるワインはお早めに……!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ピノ ノワール[2021]リュー ド ヴァン(赤ワイン 日本)
価格:5,280円(税込、送料別) (2023/3/18時点)

ピノ 2021 ¥5,280

メルロー 2021 ¥5,280

カベルネ 2021 ¥5,980

公式ホームページ・SNS

お知らせ:新会社 Cave de Mido設立!

リュードヴァンに隣接する御堂(みどう)地区で、新会社「Cave de Mido」が設立されました!

ワイナリーもこの夏着工予定だそうです。栽培・醸造・販売までを多方面からサポートする、組合のようなイメージで、「ワイナリー村を作ろう!」というのが最終目標なんだそう。

ワイナリーを始めるにはものすごい設備投資が必要ですよね。例えばプレス機なんてリュードヴァンですら年間7回しか使わないのに、新規参入の人が買っても年に1度しか使わない。それをCave de Midoで購入し、御堂地区でワインを作りたい人と共有すれば、機器の稼働率もあがるし、新規参入の方もあんな高い機会を買わなくていい、という寸法。


ワインづくりへの参入のコストダウンを図り、多くの人に参画していただき、御堂を恒久的なワイン産地にするための会社なんだそうです。素敵なビジョンですね!

カーヴドミドウ葡萄畑マップ
御堂エリアの図

ブドウは、ソーヴィニョンブラン、カベルネフラン、ピノグリを栽培予定だとか。
(資料ではPN7って書いてあるけどフランに変更予定だそう)

こちらのワインも楽しみですね!
さらに、嬉しいことに価格は「¥2,900」を目標にしているんだそうです。

設備投資の回収もあるのですぐは難しいかもしれませんが、輸入ワインの方が安くて買いやすく、日本ワインが選ばれにくいという事実があるので「地元のワインが美味しく、値段も同じなら選ぶ人も増える」と、コストを下げて価格を抑え、消費を拡大することを計画されているそうです。

ちょうどfacebookに御堂の畑の様子が投稿されていました。

リュードヴァンではカフェレストランが併設されているほか、リュードヴァンのワインに合わせたフレンチのコース料理シャンブルドット(ホテル)まであるんですよ!

ワインが振る舞われてピクニックも楽しめる収穫イベントなど、ファンとの交流を大切にワインの楽しみ方をトータルで提案されている、すごいワイナリーです。

収穫祭行ってみたいなぁ。
ぜひSNSなどで最新情報をチェックしてくださいね。

参考情報

リュードヴァンまとめ

うーん、すごかったです……。ワインが美味しいだけでなく、人に、土地に、ブドウに真摯に向き合って、決して自社だけではない、地域の活性化や持続可能なビジネスの健全化を理念にあげて、興味を持って訪れた我々に懇切丁寧に想いや知見を語ってくれました。

キジトラ
キジトラ

感動的でした、これはファンになってしまいますね……!

小山さん、お忙しい中丁寧にご案内くださって本当にありがとうございました!

今回4件のワイナリーにお伺いすることができました。他の記事はこちらから合わせてご覧ください。