本場のジョージア産はまずいって本当!?
このオレンジワインは美しい琥珀色で、いくつもの複雑な香りが広がり、・・・さて、お味は??意外なペアリングも!
一言で言うと「複雑な熟成香の楽しめる、美しい通好みのワイン」でした!
シャラウリ ルカツィテリ2013とは
「シャラウリ ルカツィテリ2013」は、南コーカサス地方(ロシアとトルコの間)の国、ジョージア産のオレンジワインです。(アンバーワインとも呼ばれています)(税込¥3,718)
シャラウリがシャラウリ・セラーズShalauri Cellarsというワイン生産者の名前で、ルカツィテリがブドウ品種名です。わけのわからないカタカナに思えますが、ジョージア(グルジア)語なんですよね。
რქაწითელიが「ルカツィテリ」です。ジョージア語ってなんだか丸くて可愛い文字ですね。
ジョージアワインの最大の特徴がこちらの「クヴェヴリ」です。
「FERMENTED IN QVEVRI」 フェルメンテッド イン クヴェヴリ・・・クヴェヴリで発酵されています。と書いています。
クヴェヴリとは、ジョージアワインの発酵・熟成に使われる大きな素焼きの土器のことです。
壺とか、甕(かめ)と言う方が近いのかもしれません。
こんなの↓
このクヴェヴリに、潰したブドウの果皮、果肉、果汁、種や茎までまるっと入れて地中に埋めます。(作り手による)地中なので温度も発酵も自然任せ。すごいですね。
地中は涼しいのでゆっくり発酵するそうです。
クヴェヴリで作られるワインの多くはあまり手を加えず、自然のままに作ることが多いそうです。
それで自然派の人にオレンジワインが注目されたんですね。
シャラウリ ルカツィテリ2013のぶどう品種は?
葡萄品種は「ルカツィテリ」です。რქაწითელიですね(笑)
ルカツィテリはジョージアを代表する白ブドウ品種で、赤い茎という意味だそうですよ。
皮も厚く、アルコールも酸も強いため、しっかり熟してから収穫します。
スパイシーでフローラルなワインになります。
さて、どんなお味なのでしょうか?
シャラウリ ルカツィテリ2013の味は?テイスティングレポ
私の飲んだ感想は・・・
色:とても鮮やかな輝きのあるオレンジ色。赤く茶色く、濃い。まるでブランデーのような色
意外に粘性はそんなになかった、ほんの少しだけ微発砲しているようにも思える。
香り:意外にフレッシュな酸味があり、酸化熟成香、鉄のような香りと、バラ、椿など華やかな香りも。とても複雑。
味わい:意外なほど酸味が豊か。フレッシュな印象をもちかけたが、細かくも非常に強い苦味と渋みがあって驚いた。開けてしばらくはかなり渋みが強かったです。
しばらくすると開き、渋みが変化してつややかさを感じるようになりました。
翌日もまだ堅かったので、デキャンタした方が良いかもしれないですね。
琥珀色がとても美しく、しばらく眺めてしまいました。
香りが複雑なので、香りを広げるブルゴーニュタイプのグラスでよかったと思います。
酸味があり、繊細な香りと果実味、赤ワインのような強い渋み。まだ若いブルゴーニュの格上のワインをテイスティングしているようにも思えました。
シャラウリ ルカツィテリ2013に合う料理
シュクメルリってご存知ですか?鶏肉をガーリックソースとミルクで煮込んだ伝統的なジョージア料理です。2019年に松屋が「シュクメルリ鍋定食」を販売して有名になりました。現在ファミマでも買えるので、ぜひシュクメルリでジョージア気分を満喫、なんていかがでしょうか?
また、オレンジワインはだしや苦味のある和食にも良く合うと言われています。たまたま自宅にあった「山田屋まんじゅう」の上品な甘さとあんこの粉っぽさが、どうしてなのかオレンジワインの酸と渋さにものすごく良く合いました。何が合うかわからないのもペアリングの面白いところですね!
シャラウリ ルカツィテリ2013はこんな方にお勧め
・オレンジワインのルーツを知りたい方
・珍しいレアなワインが飲んでみたい方
・くせのあるワインが好きな方
他の方の口コミも見てみましょう。
シャラウリ ルカツィテリ2013の口コミ
シャラウリ ルカツィテリ2013まとめ
開けてすぐは複雑な香りがたくさんあり、渋みも強いので初めて飲む方はとても驚くと思います。
あまり飲みやすいとは言い難いですね。ゆっくりいろんな要素を噛みしめたい、通好みのワインです。
オレンジワインにもさまざまな作り手、味があるので私も色々試してみますね!
もし、癖のあるものが苦手でしたら日本のオレンジワインはいかがでしょうか?
クリアでコクがあって、わかりやすくとても美味しかったですよ!
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